※サイクルタイムは架空ニュースサイトの体裁でお届けする某漫画の二次創作企画です※

「RACE REPORT」 カテゴリの記事

運び屋・荒北靖友 念願のモニュメント初制覇!

レースレポート:ツール・デ・フランドル ワンデーレーサーならば一度は夢に見る勝利がある。歴史あるクラシックレースの中でも一段と格式高く華やかな五つのレース「モニュメント」の制覇。 荒北靖友(日本、カンプレ・モリダ)は夢が叶う寸前、後続選手が遥か後方にいることを確認、右腕を二度大きく突き上げて大きな喜びを表した。そして、自転車の前輪を浮かせたウィリーポーズでゴ…

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石畳のワンデーレース。初勝利を挙げたのは日本の若武者!

レースレポート:トバ ~ ヴィエール 日本の若武者が、石畳を制した日。 ヨーロッパ参戦4年目の福富寿一が、とうとうやった。 石畳をねじ伏せる街中のワンデーレースは、春らしい陽気の中で開催された。自転車界のサラブレッド、福富寿一がこのレースに参加するのもこれで2回目だ。 前回は篠突く雨の中、泥まみれでプロトンに食らいつくのが精一杯だったが、今回は違う。チームの…

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夢が現実になった日。チームYWPDの起こした奇跡。(前編)

日本中が熱狂した、ツール・ド・フランス第15ステージ。 日本中の自転車ロードレースファンが、絶叫した夜だったのではないか。 2014年、ツールドフランス第15ステージは、日本の自転車競技界にとって歴史的な一日となった。 総合優勝争いの行方等、レース全体のレポートは別記事に譲るとして、ここでは昨夜の出来事を日本人選手の活躍にスポットを当てて再構成し、あの興奮を…

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波乱の幕開け。超級山岳は弱者を振り落とす。

ひとつのアクシデントによって、選手達の運命は天と地とに分かれた。 山岳ステージの幕開けとチームYWPD ツール・ド・プランス第13ステージ。3週間のレースは、最初の本格的な山岳区間に突入した。注目はやはり日本初のプロチームである「YWPD(ワイダブリューピーディー)」。昨年も大会を引っかき回した東堂尽八・巻島裕介に加え、大学チャンピオン・小野田坂道、二代目山…

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満を持してツールデビュー。今年、世界が真波を知る

あの日、確かに羽根を見た。 七年前の高校総体ラストステージ、最高にきつい急勾配のその途中、きみはなぜか大きく笑った。 華奢な背中から自由の羽根を解き放ち、風を捕らえ、陽光をはねのけ、強く強く羽ばたいた。 どこまで行くのか。あの青い空のその果てまでか。 胸を突かれた。無限大の可能性に目眩がした。 ああ、彼はきっと世界を穫る。そう確信した。 そして、かつての少年…

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「凡人主将」が表彰台の頂点に立った日。

いろは坂ヒルクライムを制したのは、Y大主将・手嶋純太。 秋の気配の近づく栃木県、いろは坂ヒルクライム。男子エリートの部では、Y大4年手嶋純太(22)が優勝。大学4年間の有終の美を飾った。 初めての、表彰台中央からの眺め。 「みんなが勝たせてくれました」 表彰台をゆっくりと降りた手嶋は、感無量の面持ちで語った。 中学で自転車競技を始め、高校、大学と自転車一筋。…

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風薫る初夏・HAKONE道ヒルクライム(2) 高校の部優勝は真波山岳!

高校の部の優勝は箱根学園・真波山岳。招待選手東堂の圧巻のパフォーマンス。 ※実在の大会を参考にした部分がありますが、原作番外編を元にした架空の大会のレポートです。また、体裁上(2)とありますが(1)はありません。   関東各地で夏日となった5月29日(日)、神奈川県小田原市にて「HAKONE道ヒルクライム」が開催された。 過去数回、秋に開催されて好…

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