MANAMI’S PHOTO VOL.4

MANAMI’S PHOTO VOL.4

ホームグラウンド 小田原・箱根へ

 

こんにちは、真波山岳です。

ジャポンカップに出場するついでに里帰りをしてきました。今回はオレが生まれ育った小田原、そして真波山岳ってクライマーを育ててくれた箱根を紹介します。

まず、JR小田原駅の改札では名物の小田原提灯がお出迎え。小田原に住んでいる小学生はみんな授業で小田原提灯を作るんだよ。今も実家の玄関に飾ってあります。郷土愛にあふれているよねー。

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駅のロータリーでロードバイクを組み立てて、小田原城へと向かいました。
小田原城へは昔登ったことがあるので、今回は割愛。天守閣から見える風景はおススメなので、ぜひ登ってほしいな。
写真はお堀です。ときどきお堀で貸ボートをやっているんだよ。高校生の時に1回だけ男4人で乗りに行ったことがある。今は作曲家としてCMソングを提供している葦木場拓斗さんが逆に漕いで、ボートがなぜかぐるぐる回転した思い出深い場所です。

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オレが子どものころには、お城の広場にウメ子っておばあちゃんの象がいて、ときどき幼馴染と見に来たっけ。
あと、二宮金次郎を奉った神社があります。みんなの学校にもあったかな。薪を背負いながら、本を読んでいる銅像。大学受験のときにさっきの幼馴染みとお参りに来たよ。オレも彼女も志望校に合格したから、ご利益たっぷりだよねー

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さて、小田原から国道1号線で箱根を目指します。高校時代は毎日自転車で登校した道です。
世界中のあらゆる坂、山を登ってきたけど、やっぱりオレはこの道が一番「生きてる!」って感じる気がする。
海からのちょっと湿った風とか。温泉街の硫黄の匂い。ときどき隣で登山鉄道がぐんぐん坂を登っていく音。
そういうのがぎゅっと詰まった道なんだ。

なんて全身で久々の道を味わっていたら、あっという間に箱根湯本駅へ。
ちょうど古いロマンスカーが停車していたので、思わずぱしゃり。ロマンスカーは乗ったことがないけど、古い型のデザインは可愛いよね。

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湯本駅を過ぎると、道が狭くなります。ロードで箱根に行こうという人は気を付けて。
箱根駅伝で有名な函嶺洞門も大平台のヘアピンカーブも通りすぎちゃいました。坂登っている途中は全身で楽しみたいから、写真なんて撮れないよ!
高校1年のインターハイ、3日目まで争った総北高校とこの道を走ったなあとか、先輩の東堂尽八さんが1人山岳賞を獲りにスピードを上げたなあとか、そんなことを考えながらも、箱根の山をひたすら登ります。
ちなみに東堂さんのご実家は箱根でも老舗の旅館・東堂庵です。本人は「ことあるごとに東堂庵の嫡男と宣言しているからな。そろそろ宣伝費を貰わんと!」って冗談めかして言ってるよ。

芦ノ湯を抜けると、国道1号最高地点に差し掛かります。874メートル。東京から京都までを結ぶ1号線の中で頂点ってテンション上がるよね。テンション上がりすぎて、写真がぼやけちゃいました。ごめんね。

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あと、このあたりは石壁に仏様が彫られていて、東堂さん(また話題に出して申し訳ないけど!)がよく拝んでいたなあ。
あのころはふーんと思っていたけど、今回は手を合わせました。プロとしていろんなレースに出るようになって、信心深くなってきました。怪我がないのも、雨が降らないのも、宿泊先のベッドのスプリングがへたってないのも、全部神様仏様ありがとうーって。これも東堂さんの影響かも。

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少し先にオレの母校の箱根学園があります。
オレは全然顔を出さないけど、先輩でヨーロッパで活躍中の福富寿一さんや新開隼人さんは講演会や後輩指導でときどき訪れているらしいよ。新開さんは「もう箱根の山なんて登れねえ」ってヒィヒィ言いながら福富さんに引いてもらってるって。あ、これ書いたら、後で新開さんに怒られるかな。

後はひたすら下り坂。景色を楽しみたいからゆっくり下って、芦ノ湖到着!
平日の夕方はそんなに観光するお客さんもいなくて、静かです。
芦ノ湖から見える富士山。晴れているとこんなに綺麗な富士山が見られます。
大学が静岡だったので富士山が箱根よりもずっと近くて、迫力があったのだけど、オレはここから見える富士山が大好きです。この角度だとすごい斜度がありそうだから(笑)
高校時代に補給でよく通ったコンビニで買ったおにぎりを食べながら、景色を楽しみました。やっぱり坂を登った後のおにぎりは最高だよねー!

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前回のレポート後、「国内の写真はないのか」と東堂さんに言われました。
正直、あんまり乗り気ではありませんでした。どちらもオレの大切な場所で、人に言える思い出も、言えない思い出もいっぱいあるから。
でも、やっぱり今回取り上げてよかったと思います。だって、オレの大好きな場所をみんなに知ってもらいたいもんね。
いつかオレが強くなったら、また改めてこの場所をみんなに紹介したいなあと思います。

と、珍しくしんみりしちゃった真波山岳でした!

 

photo by Pixabay / 使える写真ギャラリーSothei /

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久遠
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